今日の社説 - 読売-教育政策 人材育成につながる支援を
ことはこんなに単純ではない。たとえばNZでは、無料である公立高校からの大学進学者は半分にも満たない。また、日本の大学費用は私立でも200万円を切るが、海外では公立でも300万、500万、というところもある。一義的に議論はできない。
〈政綱だの、マニフェストだの外資輸入だの増税だの軍備緊粛だのと騒(さわぎ)立(た)てるが…〉。何か最近の政治を喝破した文章にも見えるが、これは明治31年(1898年)の小説「くれの廿八(にじゅうはち)日」(内田魯庵)に出てくる一節だ。
◆100年以上も前に、マニフェストという言葉が用いられていたことに驚く。直前に〈政綱〉とあるから、政治的な宣言の意味だろうと推測できるものの、異説もある。
◆日本国語大辞典では、魯庵の用例を「船長が税関に提出する積荷(つみに)目録」のことだと解釈する。直後に〈外資輸入〉と続くからか。実はマニフェストという外来語は二つあり、荷物の目録などはmanifest。政権公約などを意味するのがmanifesto。
◆一昔前まで新聞で使うのは専(もっぱ)ら前者、それも産業廃棄物の記事によく出てきた。古手の行政記者にとってマニフェストと言えば、産廃処分時の記録書類のことだ。
◆今は政権公約を意味する方が一般に定着している。だが両者は紙一重、見込みのない公約集なら、将来の政策廃棄物一覧とも言える。さてどちらのマニフェストだろう。選挙サンデーによく吟味したい。
穏やかな表情で近づき、相手が気を許したと見るや、牙をむく。兵法三十六計のうち第十計、〈笑裏蔵刀〉はそういう戦術をいう。
◆うさんくさい商品や利殖法を勧める連中の術策としては珍しくもないが、ウイルスはどこでこの悪知恵を仕込んだのだろう。この春に新型インフルエンザの第1波を経験して、「なあんだ、威力はこの程度だったの?」と気を許し、用心のカブトの緒を緩めかけた方もあったろう。
◆晩夏の列島を見舞った第2波はいささか様相を異にしている。国内の死者は3人を数えた。本格的な流行の始まりと見られる。甲子園につどう高校球児にも感染がおよんだという。
◆こちらにも「科学」と「情報」二刀流の兵法がある。政府はワクチンなどの準備を急ぎ、自治体と医療機関は連携を密にし、各人は時と場合に応じてマスクの着用を怠らない。カブトの緒を締め直すことから始めよう。
◆兵法の第三十五計〈連環〉の計は、敵の様子を細大漏らさず観察し、複数の策を連続して、あるいは同時に繰り出して敵の動きを鈍くする計略をいう。冷静に、あわてずに、全部やる。〈連環〉のときである。
ak47:
(via diggindeeptokyo)











